城源寺(小田原):寺,墓地/霊園,葬儀,戒名,檀家制度,様々な問題を、ジャーナリスト和尚が寺を文化情報発信基地として新しい仏教のあり方を提唱します。

城源寺フォーラム

城源寺フォーラムの心


 むかし、駄菓子屋は子供たちの社交場でした。鎮守の森は村人たちの情報交換の場でした。そんな集団の中からしきたりや共同作業の手順が生まれました。

 今、人々は集団社会に生きながら、価値観の多様化を口実に話し合うことを忘れました。協力という習慣もなくなり、共生という言葉は死語と化しました。

 挨拶は近隣交際の基本でした。それがいつしか失われ、隣近所に住みながら、なんとなく顔をそむけ会っています。その根底には「他人に覗かれたくない」との思いがあるからでしょう。これでは地域活性化の叫びも木石に語りかけているようなものです。

 毎日のように報じられる凶悪事件、少年犯罪の根もこの辺にあるのではないでしょうか。

 かつて寺子屋は日常生活の基本に始まり、地域の文化情報を発信する基地でした。みんなが気軽に集まり、ワイワイガヤガヤやりながら、失われた良き時代を取り戻したい。「寺子屋の復活」。それが城源寺フォーラムの願いなのです。

フォーラムの歩み


 城源寺では1993年の新本堂落成を機に、地域の情報文化の発信地を目指して『城源寺文化講座』を開設、各界の専門家、知識人らをゲストスピーカーに招いて講演会などを重ねてきました。

 1994年からは名称を『城源寺フォーラム』と改めてジャンルを広げ、毎年、春秋の2回に神田紅さんの講談教室を定例会として催しているほか、多彩な催事を展開しております。檀家の方々はもちろん、一般の方々も無料で自由に参加でき、フォーラム会員として氏名と連絡先を登録すれば、ご案内も差し上げています。

 これまでのフォーラムでは、テレビでもおなじみの政治評論家・岩見隆夫氏、同・松田喬和氏、信州大教授・神田禎之氏、経済評論家・井上隆司氏、元島原市長・鐘ヶ江管一氏らが講演しています。

 また、芸能では神田紅さんのほか、民謡の原田信之さん、落語の春風亭伯枝さん、筑前琵琶演奏家の田原順子さんらが来演しています。




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